希望職種欄が空欄のままでも大丈夫?履歴書の記入例と注意点を紹介
履歴書を書いていて、希望職種欄を前にして手が止まってしまった経験はありませんか。「特に希望がない場合はどう書けばいいの?」「空欄のままでも問題ないのかな?」そんな疑問を抱く方は多いものです。
実は、希望職種欄の書き方ひとつで、採用担当者に与える印象は大きく変わります。適切に記入すれば好印象を与えられますが、間違った書き方をしてしまうと、せっかくの応募が台無しになってしまうことも。
この記事では、希望職種欄の正しい記入方法から、よくある失敗例まで、具体的な例文とともに詳しく解説していきます。履歴書作成で迷いがちなポイントをしっかりと押さえて、自信を持って応募できるようになりましょう。
希望職種欄が空欄だとなぜダメ?履歴書で避けるべき理由とは
希望職種欄を空欄のままにしてしまうと、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまいます。なぜ空欄がダメなのか、その理由を具体的に見ていきましょう。
記入漏れと判断される可能性は?
履歴書の希望職種欄が空欄だと、まず「記入を忘れたのかな?」と思われてしまいます。採用担当者は毎日たくさんの履歴書に目を通していて、記入漏れがある履歴書を見つけると「注意力が足りない人」という印象を持ちがちです。
実際に記入を忘れたわけではなくても、そう受け取られてしまうリスクがあります。特に事務職や経理職など、正確性が求められる職種への応募では、この印象はかなりマイナスに働いてしまうでしょう。
細かい部分まで丁寧に記入された履歴書は、それだけで「きちんとした人」という好印象を与えます。逆に空欄があると、どうしても手抜き感が出てしまうものです。
入社意欲が低いと思われるリスクとは
希望職種欄の空欄は、「この会社で働くことに対して真剣に考えていない」というメッセージとして受け取られることがあります。採用担当者の立場で考えてみると、本当にその会社で働きたいと思っている人なら、どんな仕事をしたいのかしっかりと考えているはずですよね。
空欄のままだと「とりあえず応募してみた」「どこでもいいから働ければいい」という印象を与えてしまいます。企業側としては、そういった消極的な姿勢の人よりも、明確な目標を持って応募してくる人を評価したいと考えるのは当然です。
また、複数の職種で募集をかけている企業の場合、希望職種が書かれていないと「どの部署に配属すればいいのかわからない」という実務的な問題も発生します。これも採用担当者にとってはマイナス要素になってしまいます。
採用担当者が困る理由を紹介
希望職種欄が空欄だと、採用担当者は実際に困ってしまいます。まず、書類選考の段階で「この人はどの職種を希望しているのか」が分からず、適切な部署の担当者に回すことができません。
面接の準備をする際も、どんな質問をすればいいのか迷ってしまいます。営業希望なのか事務希望なのかで、聞くべき内容は全く違いますからね。準備不足の面接になってしまうと、お互いにとって時間の無駄になってしまうかもしれません。
さらに、内定を出す際の条件設定でも問題が生じます。給与や勤務条件は職種によって異なるため、希望が不明だと適切な提示ができないのです。このように、空欄ひとつで採用プロセス全体に支障をきたしてしまう可能性があります。
希望職種欄が空欄の場合はこう書く!正しい記入例を紹介
それでは、特に希望する職種がない場合は、どのように記入すればよいのでしょうか。適切な書き方を具体的な例文とともに紹介していきます。
「貴社の規定に従います」が基本パターン
希望する職種が特にない場合の最も無難な書き方は、「貴社の規定に従います」です。この表現は丁寧で謙虚な印象を与えながら、企業側の判断に委ねるという意思を示すことができます。
希望職種:貴社の規定に従います
この書き方のメリットは、どんな職種でも受け入れる柔軟性をアピールできる点です。特に新卒採用や未経験者歓迎の求人では、この姿勢が評価されることが多いでしょう。
ただし、この表現を使う際は、面接で「どんな仕事でもやる気がある」ことを具体的に説明できるよう準備しておくことが大切です。単に「何でもいい」という消極的な印象ではなく、「幅広く経験を積みたい」という前向きな姿勢として伝えられるようにしましょう。
「特になし」はNG?適切な表現とは
「特になし」という書き方は避けた方が無難です。確かに希望がないことを端的に表現していますが、どうしても冷たい印象を与えてしまいがちです。同じ意味でも、もう少し丁寧な表現を選びましょう。
希望職種:特にございません
「特になし」よりも「特にございません」の方が、丁寧で好印象を与えます。ただし、それでも少しそっけない感じは残ってしまうため、可能であれば「貴社の規定に従います」の方をおすすめします。
より積極的な印象を与えたい場合は、「貴社にてご指導いただける職種を希望いたします」という表現も効果的です。この書き方なら、学ぶ意欲があることもアピールできますね。
アルバイト応募時の記入例
アルバイトの場合は、正社員よりもカジュアルな表現でも問題ありません。ただし、基本的な丁寧さは保つようにしましょう。
希望職種:どちらでも構いません
希望職種:お任せいたします
アルバイトでは、複数の業務を兼任することも多いため、柔軟性をアピールする書き方が好まれます。「接客でも調理でも対応可能です」のように、具体的な業務名を挙げるのも効果的です。
学生の場合は、「学業と両立できる範囲で」といった条件を付け加えることもできます。ただし、あまり多くの条件を書きすぎると、採用担当者に「使いにくそう」という印象を与えてしまうので注意が必要です。
希望職種がある場合の書き方はこれ!具体的な記入例
希望する職種がある場合は、どのように書けばよいのでしょうか。正確で分かりやすい記入方法を見ていきましょう。
求人票の職種名をそのまま使う書き方
最も確実で間違いのない方法は、求人票に書かれている職種名をそのまま使うことです。企業が使っている正確な名称を使えば、誤解を生む心配もありません。
希望職種:営業職
希望職種:一般事務
希望職種:カスタマーサポート
求人票をよく読んで、正確な職種名を確認してから記入しましょう。「営業」と「営業職」、「事務」と「一般事務」など、微妙な違いがある場合もあるので注意が必要です。
企業によっては独自の職種名を使っていることもあります。「フィールドセールス」「インサイドセールス」「バックオフィス」など、一般的でない名称でも、求人票に書かれている通りに記入するのが基本です。
複数職種募集時の希望職種記入例
ひとつの企業が複数の職種で同時に募集をかけている場合は、自分が最も希望する職種を明確に書きましょう。複数書く場合は、優先順位をつけることが大切です。
希望職種:営業職(第一希望)、事務職(第二希望)
希望職種:営業職を希望いたします
第一希望だけを書く方が、その職種への強い意志を示すことができます。ただし、どちらでも構わない場合は、複数書いても問題ありません。その際は必ず優先順位を明記しましょう。
「営業職または事務職」のような曖昧な書き方は避けてください。どちらが本命なのか分からず、採用担当者が判断に困ってしまいます。明確な希望を示すことが、スムーズな採用プロセスにつながります。
簡潔で丁寧な文章にするコツ
希望職種欄は、簡潔で分かりやすく書くことが基本です。長々とした説明は不要で、職種名だけで十分な場合がほとんどです。
希望職種:経理職
これだけでも十分に意思は伝わります。ただし、少し丁寧さを加えたい場合は以下のような書き方もできます。
希望職種:経理職を希望いたします
理由や志望動機は志望動機欄で詳しく書けばよいので、希望職種欄では職種名を明確に示すことに集中しましょう。あまり長く書きすぎると、かえって読みにくくなってしまいます。
敬語は適度に使用し、「希望します」「希望いたします」程度にとどめるのが無難です。「ぜひとも希望させていただきたく存じます」のような過度に丁寧な表現は、かえって不自然な印象を与えてしまうことがあります。
履歴書の希望職種欄で気をつけたい注意点とは?
希望職種欄を記入する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。うっかり間違えてしまいがちな点を確認しておきましょう。
企業が定めた職種名と違う表記はNG
自分なりの解釈で職種名を変えてしまうのは避けましょう。例えば、求人票に「カスタマーサービス」と書かれているのに「お客様対応」と書いてしまうと、本当にその職種を理解しているのか疑問に思われてしまいます。
求人票や会社のホームページで使われている正確な職種名を確認して、そのまま記入することが基本です。分からない場合は、問い合わせをして確認するのも良いでしょう。
特に IT企業や外資系企業では、カタカナ表記の職種名が多く使われています。「マーケティング」を「販売促進」と書き換えたり、「エンジニア」を「技術者」と書き換えたりするのは適切ではありません。
業界特有の職種名についても同様です。金融業界の「アクチュアリー」、不動産業界の「プロパティマネージャー」など、専門的な職種名はそのまま使用しましょう。
給与や待遇の希望を書いてはいけない理由
希望職種欄には、給与や勤務時間などの条件を書いてはいけません。この欄は純粋に「どんな仕事をしたいか」を書く場所だからです。
NG例:営業職(月給25万円以上希望)
NG例:事務職(残業なし希望)
こうした条件面の希望は、本人希望記入欄がある場合はそちらに、ない場合は面接で相談するのが適切です。希望職種欄に条件を書いてしまうと、「給与重視で仕事内容への関心が薄い」という印象を与えてしまう可能性があります。
また、勤務地の希望も希望職種欄ではなく、適切な欄に記入しましょう。「営業職(東京勤務希望)」のような書き方も避けた方が無難です。
本人希望記入欄がない場合の対処法
履歴書によっては、本人希望記入欄がないものもあります。その場合、勤務条件などの希望はどこに書けばよいのでしょうか。
基本的には、面接で相談するのが適切です。書類選考の段階では、まず職種の希望だけを明確に示し、詳細な条件については面接で話し合うようにしましょう。
どうしても書面で伝えたい条件がある場合は、送付状(カバーレター)に簡潔に記載する方法もあります。ただし、あまり多くの条件を最初から提示すると、採用担当者に「扱いにくそう」という印象を与えてしまうリスクもあります。
最低限必要な条件だけに絞って、可能な限り面接で相談する姿勢を示すのがベストです。柔軟性があることをアピールしながら、重要な条件だけは事前に伝えるというバランスが大切ですね。
希望職種を書く時によくある失敗例とは?
実際によくある失敗例を知っておくことで、同じミスを避けることができます。多くの人が陥りがちな失敗パターンを見ていきましょう。
「なんでもいい」と書くのがダメな理由
「なんでもいい」「何でも大丈夫です」といった書き方は、一見柔軟性をアピールしているように見えますが、実際は逆効果になってしまいます。この表現からは、仕事に対する熱意や目標が感じられないからです。
NG例:なんでもいいです
NG例:何でも大丈夫です
採用担当者の立場で考えてみると、「なんでもいい」と言われても「本当にやる気があるのかな?」と疑問に思ってしまいますよね。どんな仕事でも受け入れる姿勢は大切ですが、それを「なんでもいい」という言葉で表現するのは適切ではありません。
同じ柔軟性をアピールするなら、「貴社の規定に従います」「ご指導いただける職種を希望します」といった、より丁寧で前向きな表現を選びましょう。言葉遣いひとつで、与える印象は大きく変わるものです。
職種名を勝手にアレンジしてしまうパターン
求人票の職種名を自分なりに解釈して、勝手に変更してしまう失敗もよくあります。「分かりやすくしよう」という気持ちから生まれるミスですが、これは避けるべきです。
求人票:セールスエンジニア
NG例:技術営業
求人票:Webデザイナー
NG例:ホームページ制作
企業が使っている職種名には、その会社なりの意味や定義があります。勝手に変更してしまうと、「職種の内容を正しく理解していない」と思われてしまう可能性があります。
特にカタカナ表記の職種名を日本語に直したり、逆に日本語の職種名をカタカナに変えたりするのは避けましょう。求人票に書かれている通りに記入するのが、最も確実で安全な方法です。
長すぎる理由説明で失敗するケース
希望職種欄に、なぜその職種を希望するのかという理由まで長々と書いてしまう失敗もあります。気持ちは分かりますが、この欄はそういう目的で使うものではありません。
NG例:営業職(人とのコミュニケーションが好きで、前職でも接客業を経験しており、貴社の商品にも興味があるため)
このような長い文章は、希望職種欄では不適切です。理由や志望動機は、志望動機欄でしっかりと説明すれば十分です。希望職種欄では、職種名を簡潔に示すことに集中しましょう。
文字数の制限がある履歴書も多いので、スペースを有効活用するためにも、簡潔な記入を心がけることが大切です。長すぎる説明は、かえって読みにくくなってしまいます。
履歴書の希望職種欄以外も要チェック!関連する記入ポイント
希望職種欄以外にも、関連する記入ポイントがいくつかあります。履歴書全体のバランスを考えて、適切に記入していきましょう。
本人希望記入欄に書いていい内容とは
本人希望記入欄がある履歴書では、ここに勤務条件などの希望を記入することができます。ただし、何でも書いていいわけではなく、適切な内容を選ぶことが重要です。
書いても良い内容の例としては、勤務開始可能日、勤務地の希望(やむを得ない事情がある場合)、勤務時間の制約(育児や介護などの理由)などがあります。
本人希望記入欄の記入例:
・勤務開始可能日:◯月◯日から
・勤務地:通勤可能な範囲であれば対応可能
一方で、給与の希望金額を具体的に書いたり、「残業は一切できません」のような強い制限を書いたりするのは避けた方が無難です。面接で相談できる内容は、できるだけ面接に委ねるのが賢明でしょう。
志望動機欄との使い分け方
希望職種欄と志望動機欄は、それぞれ異なる目的があります。この使い分けを理解して、適切に記入することが大切です。
希望職種欄は「何の仕事をしたいか」を端的に示す場所で、志望動機欄は「なぜその会社で働きたいか」「なぜその職種を希望するか」を詳しく説明する場所です。
希望職種欄では簡潔に職種名を書き、その理由や熱意は志望動機欄でしっかりとアピールしましょう。両方の欄で同じ内容を繰り返すのではなく、それぞれの役割を活かした記入を心がけることが重要です。
志望動機欄では、その職種を選んだ理由、その会社を選んだ理由、入社後の目標などを具体的に書くことができます。希望職種欄はシンプルに、志望動機欄は詳しく、というメリハリをつけましょう。
封筒への希望職種記載が必要な場合
企業によっては、履歴書を送る封筒に希望職種を記載するよう指示されることがあります。これは、採用担当者が書類を効率的に仕分けするためです。
封筒記載例:
営業職応募書類在中
封筒記載例:
事務職志望
封筒への記載方法は、企業から指示がある場合はその通りに従いましょう。指示がない場合でも、複数職種で募集している企業への応募では、封筒に希望職種を書いておくと親切です。
記載する位置は、封筒の左下が一般的です。文字の大きさは、封筒全体のバランスを考えて、目立ちすぎず小さすぎない程度にしましょう。赤いペンで書くと、より目立たせることができます。
まとめ
履歴書の希望職種欄は、採用担当者に与える第一印象を大きく左右する重要な項目です。空欄のままにしてしまうと、記入漏れや入社意欲の低さを疑われてしまう可能性があります。
特に希望がない場合は「貴社の規定に従います」、希望がある場合は求人票の職種名をそのまま使用するのが基本です。「なんでもいい」といった曖昧な表現や、勝手に職種名をアレンジすることは避けましょう。
また、希望職種欄では職種名を簡潔に示し、詳しい理由や志望動機は専用の欄で説明するという使い分けも大切です。本人希望記入欄がある場合は、そちらに勤務条件の希望を記載できますが、過度な条件提示は控えめにしておきましょう。
これらのポイントを押さえて履歴書を作成すれば、採用担当者に好印象を与えることができるはずです。細かい部分まで丁寧に記入して、自信を持って応募に臨んでくださいね。
